インタビュー 部長/佐藤健一

佐藤健一さん インタビュー

経営方針がきちんと
社内制度に反映されているのが
RRJのすごさ。


取材・執筆:保戸塚 彩




インタビュー 部長/佐藤健一

「自分でやってみたい」という気持ちがエネルギーに。

私には誇れるような学歴はありませんが、興味があることはとことん挑戦してみたいというタイプなので、さまざまなことに取り組んできました。例えば、センター試験を途中で抜け出して、絵を描きながらアメリカ、ドイツ、スイスに滞在したり、銀座で個展、フランスの美術館へ出展したり。色の本質を学びたいという理由だけで、365日毎日同じ樹を描いて色彩を学んだこともありました。その他にもチェロを弾いたり、落語の寄席を見に行ったり、御朱印を集めたり。LINEスタンプやストップモーションのアニメを作ったこともあります。

RRJに入社する前は、国産自動車メーカーの関連企業でデジタルマーケティングを担当していました。転職のきっかけは、ハンコ文化に嫌気がさしたからです。本来、私の仕事は、クライアントが求める納期までに、品質の高いWebマーケティングを実行すること。しかしハンコをひたすら集めることが目的になっており、裁量を持ってスピーディーに進められずにいました。もっと自由度の高い環境で自分の力を試したいという思いから転職に至ったんです。

社内制度を考え抜く、貴重な会社。

転職するにあたって私が望んでいたのは、満員電車に乗らないということです。そのため、RRJの11時始業開始という制度はとても魅力に感じました。しかも社長ブログを見ると、この制度は社員のためを思って生まれた制度で、通勤ラッシュのストレスを避け、快適な通勤環境を確保することが仕事のクオリティにもつながってくると書かれており、衝撃を受けました。さらに驚いたのは、取引先にもこの点を理解いただけているという点。

「社員に優しい会社」や「風通しがいい会社」といった美辞麗句は誰でも無責任に言えることですが、RRJでは企業理念や考え方がしっかりと誰にでも分かる制度として存在しているんですよね。始業時間だけでなく、新型コロナウイルスの感染から社員を守るための在宅勤務制度も同様で、当社では非常事態宣言が出る前からいち早く在宅勤務を推し進めていました。また仕事とプライベートの境界線がなくなるという理由から、クライアントとの私的なLINE交換も禁止です。現在順調に成長できているのも、有言実行を貫いてきたことに理由があるのだと思います。

問題を見つけ、具体的なアイデアで解決していく。

私は入社以来、営業という立場でフロントに立ち、情報設計デザイン、プロトタイプのプレゼンテーションを担当しています。営業はクライアントとエンジニア、デザイナーの間に立つ橋渡し役。通訳者や翻訳者と言ったら分かりやすいかもしれません。クライアントの要望をエンジニアにそのまま伝えるのではなく、「どういう実装パターンが考えられるだろうか?」「その場合はこのようにできないか?」というように調整を行なうのが私の仕事です。

私は、基本的に仕事というのは問題解決だと思っていて、その中でどういった役割を自分が果たすべきかを考えて行動しています。また、大切にしているのは「常にどこかで水は漏れている」という感覚。水漏れ、つまり問題点を放置し続ければ、プロジェクトもチームもダムが決壊するように壊れてしまうもの。そうならないように点検し続けるのが私の役目です。具体的には、クライアントやメンバーと話し続けることを意識しています。自分から話しかけるだけでなく、メンバーのほうから相談してくれることも多いですね!RRJには私が入社する前からそういったカルチャーが根付いているので、非常に助かっています。

相談があったときは、具体的にどう動くべきかを考えることが重要。ただ「うんうん、分かるよ」と聞くだけでは意味がありません。「上司に相談したのに、何も動いてくれなかった」というように、メンバーとの信頼関係に大きく関わってくると思うからです。自分が全てを解決できてるとは断言しませんが、社内外問わず“問題を解決する”という姿勢は心掛けるようにしています。

佐藤健一さん インタビュー

「仕事が仕事を連れてくる」を実感した出来事。

実は私はコンペが大好きです。どうやって勝つかを考えるのがとても楽しいんです。スタイルとしては、入念なヒアリングと応答のスピード、直感的なプレゼン、の3つです。特に直感的なプレゼンについては、分厚い資料ではなくパッと見て「いいな」と思える資料を作ることを意識しています。というのも、決裁権のある方はじっくり資料を見る時間がないので、直感的に良いと判断できるように工夫しています。

印象深いのは、あるリクルートサイトのコンペです。今の学生が就職先に何を求めているのかを考えて、現行サイトの問題点を洗い出し、解決策を盛り込んだプロトタイプをいち早く作り、あわせて動画プロモーションの提案も行ないました。その結果、提案内容を高く評価いただき、発注をいただけました。サイトオープン後はなんと昨対比300%もの応募があり、「来年度もお願いします」とご依頼いただけました。また、その反響を聞きつけて他の会社さんから引き合いもいただきました。当社代表の橋満も良く言っていますが、「仕事が仕事を連れてくる。それが最大の評価」というのを目の当たりにしたプロジェクトでした。

周りの人たちへの感謝を“形”にしたい。

私はクライアントにもメンバーにもとても恵まれているので、感謝を具体的な成果としてお返ししたいという気持ちで仕事に臨んでいます。先日、心に残る出来事がありました。新型コロナウイルスの流行により、クライアントであるバンダイナムコエンターテインメント様には一年ほどお会いできていなかったのですが、ようやく訪問する機会をいただくことができました。実際にお伺いすると、「佐藤さんの顔が見たかった!」と言ってくださったんです。それだけでなく、今までオンラインのみでやりとりさせていただいていた方が、「初めてお会いできて良かったです。いつもお世話になっています」と仰ってくださったり…。こんなにも私を頼ってくださるクライアントに報いたい、という気持ちがより一層強くなりました。

また社内メンバーも同様に、お互い尊敬できる人たちばかり。感謝はいくらでも口で言えるものですが、その気持ちを具体的な成果として返していきたいと思っています。

新しい分野への挑戦が、組織の柔軟性を高めていく。

RRJは“何でもできる”会社です。アプリ開発からシステム開発、動画プロモーション、サイト制作、SNS運用…そして「キクボン」という自社プラットフォームの運営も行なっているので、デジタルコンテンツの制作もできます。サイト制作×動画プロモーションといったように、提案できるパターンは無限大。自社のサービスで得た知識が受託開発で活かせる機会も多く、お客様から厚い信頼を寄せていただいています。また、要件定義のみならず、「こういうことが実現したいんだけど、どういう形になりそうですか?」といった構想策定から参加させていただけるケースも増えています。自分の自由な発想で解決していくことができるので、大きな手応えを感じますね。

私の理想は、自分の仕事を完全に引き渡して常に新しいことに挑戦することです。そういう考え方を持っていないと「自分の仕事はこれだ」としがみついてしまい、視野が狭くなると思うんです。自分の仕事は引き渡していったほうが、結果として自分の領域や仕事が増えていくはず。

もう一つの目標は、提案のパターンを無限に増やし続けていきたいということです。例えば動画配信と一言で言っても、ゲーム配信の動画やショートムービー、動画プロモーションなど、内容はさまざま。色々な分野の実績を積み重ねていくことが、組織の柔軟性を高めていくと思っているので、これまで手掛けてきた実績にとどまらず新しい分野にもどんどん挑戦していきたいと考えています。

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